理事長所信
はじめに
人とのつながりを求め私は青年会議所へ入会しました。入会した当時は右も左も分からない私でしたが、JCの楽しさを与えていただいた中にも、人との繋がりが多くなるにつれて、様々な知識や考え方を少しずつ教えて下さいました。そのような中2020年から続く新型コロナウィルス感染症拡大は3年が過ぎようとしていますが、時代の流れは速くこのような状況の中でも働き方やデジタルツールが幅広く普及し、私たちの社会は目まぐるしい変化を続けています。外に目を向けると、私たちが今まで経験したことがない国際紛争がおき、世界経済への影響は非常に大きく私たちにとっても他人事ではありません。
私たちが住む大牟田は終戦後ふるさとの大牟田を復興したいと想う先輩諸兄の志のもと活気あるまちに発展を遂げることができました。しかし、石炭産業で活気があったまちも炭鉱閉山を機に徐々に弱まっていきました。終戦後多くの発展を遂げ、さらに近年インフラが充実しているこのまちはまだまだ多くの可能性を秘めています。未来のまちを想い描き先輩諸兄が繋いでこられた想いを胸に私たちが今できる最大限のことに広い視野をもってまっすぐと突き進み挑戦していこう。
ひとづくりから強固な組織へ
私たちは今どこに目を向けるべきか。ここ数年で新たな仲間が増えましたが、時間が進むにつれ多くの仲間も旅立っていきます。私たちは先輩諸兄から受け継いだものを、今後残る仲間たちへ繋いでいく責任があります。当たり前のように活動・運動を行うのではなく一人ひとりが青年経済人としての自覚と誇りを持ち、仲間と共に考え尊重し合うことで自身のあり方は大きく変化します。自身のあり方が変われば積極的に行動し、仲間との交流にも繋がります。それに伴い、何事にも挑戦し、学び成長することを分かち合い、互いに絆を大事にすることでこれから先を進む人財へと成長し、組織としての結束力・発信力が強固となり一枚岩とした組織へとなっていきます。
魅力ある地域づくり
日本国では今後も少子高齢化、人口の都市集中の加速が予想されます。私たちが暮らす大牟田のまちも他人事ではありません。このまま何も行動を起こさずにただ見ているだけであれば、都市部への人口流出により各種産業の担い手不足の深刻化や、当たり前だと思っている地域インフラの維持すらも困難になる可能性があります。そのような状況下だからこそ、私たちが率先して行動を起こし、他団体や行政と積極的に繋がりをもち連携していくことで、大きな運動の渦を起こし、大牟田のまちにより良い変化をもたらすきっかけを作らなければいけません。これは志をもった青年の団体であるJCだからこそできるのです。会員一人ひとりが地域と向き合い、一人や一団体では困難なことでも、周りを巻き込み運動を起こすことで、大牟田に暮らす市民の皆さま一人ひとりと意識を変革する。そのような地域づくりを行うことこそが、活気と魅力に溢れた大牟田へと繋がると確信します。
子どもたちの未来にできること
私たちは次代を担う子どもたちの育成に努めていかなければいけません。時代の流れと共に変わっていく環境の中で子どもたち自身もその環境に順応できるよう変化していきます。変化そのものが当たり前と捉えず変化していく過程が重要です。多くの子どもたちに普段経験することのできない機会を与え、人の温もりを感じてもらうことはJCならではの教育だと考えます。子どもたちの大きな経験がこれから先の郷土大牟田の未来を描き、可能性に満ち溢れた子どもたちの人財育成は私たちにとって重要な務めです。
終わりに
私たちが共に活動・運動をおこなえる時間は限られています。この限られた時間の中でどれだけ多くのことを共有できるのか。一人ひとりの力がなければ様々なことに挑戦することは出来ません。そして、私たちは家族、仕事、仲間と多くの方々に支えられています。一人ひとりの時間を尊重し失敗を恐れず共に行動し青年経済人としての誇りと自覚をもって、誰一人取り残されることなく「明るい豊かな社会の実現」に向け邁進しこれから先への道を切り拓いていこう。