
自革共創
〜想いを灯し、未来へ紡ぐ〜
一般社団法人 大牟田青年会議所
第71代理事長
城戸 信清
KIDO NOBUKIYO
私たちが変われば地域が変わる。
私たちには地域を変える力がある。
私は、本気でそう信じている。
はじめに
私たち青年は未熟な存在である。そのような青年の団体が何を成すことができるのか。新しいものが次から次へと生まれ、次から次へと埋もれていく時代において、このまちのためになり得る運動を展開できるのだろうか。1年という期間ではこのまちを劇的に変えるような大きな変革は起こせないかもしれない。しかしこのただの1年ではない。諸先輩方の弛まぬ努力のもと、汗と涙を礎とした70年間の歴史の上に成り立っている。振り返った時、成果を残したとは言い難いこともあるかもしれない。しかし、失敗を恐れて停滞していては相対的に見れば後退である。失敗してもいい。このまちのことを本気で良くしたいという志を信じて邁進した先に、明るい豊かな大牟田の姿があると私は信じている。
私は、人とのつながりを求めてJCの門を叩いた。高校卒業以来15年ぶりに大牟田へ戻り、家業を生業にすると決断した私にとって、人脈を広げるにはもってこいの団体であるという安易な考えからだ。入会してすぐ、先輩会員の圧倒的なパワーに驚き、諸先輩方の熱い想いに心を打たれた。私も利己的な考えではなく利他の心で行動できるようになりたいと感じたことを昨日のように覚えている。未熟だからこそ、成長の可能性を秘めており、青年だからこそ、柔軟な発想を持ち得る。今ある環境を最大限に活かしながら、英知と勇気と情熱を持ち、行動を起こしていこう。
JCで、つながる
私が小学6年生の頃、釜山で大蛇山を曳き、現地の友達と交流し“翼を広げていったかん国”という題名で文集を書いた。これが大牟田JCの創立45周年記念事業であると認識したのはJCへ入会してからだった。韓国の韓の字も漢字で書けなかった少年もやがて青年となり、昨年は創立70周年記念事業で引率する立場で携わった。大牟田JCの運動は、確かに根付き、つながっている。
まちの未来を牽引する子どもたちの教育は必要不可欠なことである。私たちが目指す持続可能な社会の実現は、子どもたちなくして成り立たない。地域コミュニティが希薄化し、親や教育機関への負担が増加している現代において、子どもたちからすれば普段コミュニティの外にいる私たちが運動を展開することは効果的なことであると考える。豊かな感受性をもつ子どもたちが、決意を持ち絆を育み挑戦し、成功体験を積むことがより良い未来へとつながるのだと確信している。そして事業に参加した子どもたちがやがて青年となり、また次代の大牟田を想い活躍してくれるのだと信じている。
大牟田青年会議所が大牟田青年会議所であるために
JCは、不連続の連続といわれている。20歳から40歳までの団体であり、毎年多くの仲間が加わり、そして巣立っていく。また単年度制であり、毎年組織が変わり理事長が変わる。このような組織が、なぜ70年の永きにわたり歴史を紡ぐことができているのか。それは創始の精神を引き継ぎ、不変の理念を受け継ぎ、その年どしの現役会員が精一杯にふるさと大牟田のために活動し、バトンをつないでいるからに他ならない。創始の精神や不変の理念に則らない活動は、もはや大牟田青年会議所の活動とは呼べないであろう。そして私たちは、今、大牟田青年会議所の会員として当たり前にJC活動に取り組むことができている。この現状を与えていただいた、これまでふるさと大牟田を想い、バトンをつないでくださった諸先輩方とその歴史に感謝をしなければならない。同時に、変化を恐れず変えるべきことには柔軟に対応し、新たな道を切り拓いていく必要がある。私たちの大牟田青年会議所が大牟田青年会議所であり続けるために、今現役である私たちがひたむきに力強くJC運動を展開し、その価値を未来へ託す必要があるのではないだろうか。
創立70周年を越え、75年80年を見据えて新しい1歩を
1954年に大牟田青年会議所の前身であるつわもの会が発足し、翌年1955年7月16日に大牟田青年会議所が誕生した。それから今日に至るまで、戦後復興から高度経済成長期、バブル崩壊、インターネットの普及、大震災や未知のウイルスによるパンデミック、そしてAIの台頭と、日本社会を取り巻く環境は急速に変化している。そのような中でも、この地域にある課題は鮮明だ。少子高齢化、責任世代の不足、ゆっくりと、しかし確実に足音を響かせながらネガティブな未来は近づいてきている。この先、まちの人口が爆発的に増加することは現実的ではないだろう。しかし、だからと言って私たちが指をくわえて見ているわけにはいかない。このまちは、決して活気がないまちではないしこのまま廃れていいわけがない。見る者の心を揺さぶるまつりがあり、世界文化遺産もある。多数のソウルフードがあり、インフラが充実し地理的有用性もあるなど、まちのポテンシャルは十分にあると考える。何よりも私たちが生まれ育ったこのまちを盛り上げるためには、今以上にブランディングを確立し、このまちに関わる人口を増やすことがこの先重要になってくると考える。そのためにも、2025年度に打ち出した世界の都市「Omuta」を本気で目指し、世界中の人々が一度は訪れてみたいと思えるまちづくりを推進していくことが必要である。大牟田市民と未来を担う子どもたちが希望に満ち溢れられるよう、ここから未来への一歩を踏み出そう。
先駆けの団体に所属する、真の青年経済人として
JCという看板を外せば私たちは一介の青年経済人であり、大半が中小零細企業の経営者や個人事業主である。自身の会社の隆盛なしに家庭は守れず、JC活動を続けていくこともできない。ましてJCは手弁当である。毎月安くない会費を納入し活動を続けている。それならば、JCを最大限活用し、使い倒してはどうだろうか。何もJC内で営業活動を行い、顧客を増やす努力をしようということではない。真の青年経済人として、JCの仲間と社会について語り、経済について議論を交わすことで社業発展のためのヒントを得ることができれば自社の発展に寄与できると考える。そして、最も忘れてはならないことは、私たちには愛する家族が居て、JC活動をさせていただいているということだ。社会の最小単位は家族であり、明るい豊かな社会は明るい豊かな家庭とも言い換えられる。JC活動でまちは明るくなるが家庭は暗くなるなどと言われてはならない。家族のために、会社のために、そして私たちのふるさとのためにJC活動に邁進していると会員が自信をもって言える団体になることが、ふるさと大牟田の発展につながると私は確信している。
結びに
「常識や定説に滞在しない人財になる」私の座右の銘である。まずはこれまで継続されてきた価値観やルールといった基本を徹底的に学び、身につける。そしてそれを実践する中においても絶えずアンテナを張り巡らせて調査研究を行い、良いものを取り入れ応用させていく。最後に応用したものを自身に定着させ、新たな常識・定説として確立する。このサイクルを回し続けることで常に最新の自分自身でありたいと考えている。そしてこれは、JCが得意としている学びの分野ではないだろうか。私も多くの仲間とともに、この学び舎で習得したい。メンバー一人ひとり入会した目的は違えど、同じ目標に向かって歩みを進め互いに協力することで利他の精神が育まれ成長する。メンバーの成長が会の成長となり、会の成長がまちの発展につながる。この循環を創り出すことが個人・組織・地域の幸せとなり、明るい豊かな大牟田の実現につながると確信している。

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