理事長所信

重要な事はこれまで何をしたかでなく、これから何を目標とし行動するかである

一般社団法人 大牟田青年会議所
第61代理事長 井形 善徳

はじめに

自分を含めJCに所属するメンバーの大半は、青年経済人の一人であり、中小零細企業の経営者である。自分の企業の隆盛なしにJC活動に参加し続けることはできないし、このような素晴らしい活動をさせてもらえることに対して「感謝」の気持ちを絶対に忘れてはならない。JCで学ぶことは資料の作り方だけではなく、人を巻き込む力、事業の運営方法、指導方法など身に付けられることが沢山あります。知識が見識になり、さらに胆識になることによって、人間の「器」(うつわ)が次第に大きくなってゆく。JCの世界だけで通用する知識や価値観の前に、世間の常識を踏まえて、高い「見識」を「胆識」に変え、各々の「器」(うつわ)を大きくすることが、JC運動をさらに推進していくためには欠かせない。
意志を持ってこの地域に対して考え、そして行動していこう。

未来へと意志を繋ぐために

自立した個人がそれぞれ互いの領域を意識し、かつ互いに依存し合う社会の中で我々は生きている。その中で先達により日本固有の美しい気風・習慣が作られてきました。周囲との共存をもって初めて成り立つ自分という存在を自覚し、強い絆を創って行くことの大切さを積極的に発信することによって、地域の繁栄、さらに次代の発展に結びつきます。我々の意志を受け止め、繋いでくれる次代の若者たちに、胸を張ってバトンを渡せるようにこの地域の未来を守って行きたい。

魅力ある地域創造のために

地方創生を最重要課題と位置づけられましたが、若者も高齢者も豊かな生活を送ることができる地域作りに何が必要か。人口減少は着実に進み、地方の過疎化が急速に進み、特に地方の活力が失われていくことが予想されています。私たちの住み暮らす大牟田も他人事ではありません。しかし、嘆いていてもしょうがない。このような先行きに不安を抱える時代だからこそJC運動の意味がより深く強くなります。自立した魅力溢れる地域を創出するために、人々が積極的に地域との繋がりを持ち、地域の未来を方向づける参画意識を高めます。この地域の未来を想い描き、次代の健全なる繁栄を育むために、より良い地域の創造へのきっかけは今ここにある。

力強い組織であるために

会員の数は、我々の運動に対する社会の評価そのものであり、我々の活動の最もわかりやすい成果であると考えます。会員だけが納得をして運動を進めることなど何の意味もなく、社会には通用しない。社会の中のJCであることを認識すれば、確実にその運動は社会へと繋がる。JCは何かを与えてくれるところではなく、自ら何かをつかみ取るところです。能動的である事は会員の拡充においても力を発揮するはずです。自らの所属する団体の理念や信条を語れずして、想いや情熱が相手に伝わることはない。常に志を高く持ち、説得力のある行動を心掛けなければなりません。運動を展開する組織として、新しいことを導入する進化や改善なしにこれからの時代を切り開くことはできない。

第44回福岡ブロック大会主管LOMとして

大牟田JCは17年ぶり3度目となる福岡ブロック大会の主管を務めます。これまで我々の運動へのご理解とご協力いただいた地域、そしてこれまで先輩諸兄が築き上げてこられた信頼の積み重ねがあったからこそ第44回福岡ブロック大会主管LOMとして責任を任されたと考えます。だからこそ一切の妥協は許されない。大牟田JCは主管LOMとして全力をもって、この福岡ブロック大会を成功に導くこと、その気概を忘れず挑戦し、そして更なる地域の隆盛に向けての誓いを明確にしていきたい。

終わりに

過去からの連続した繋がりがあるからこそ今があり、今のこの瞬間が未来へと繋がってゆく。「不況だから」「こんな時代だから」と今を悲観することは、言い訳を作っているに過ぎない。それを言ったところで変わるものも変わらない。だから重要な事は、今何を感じて何を目標とし意志を持って行動するかである。
先駆けの団体として真の青年経済人として、自分の足元をしっかり固め、地域を本気で考え、不変の理念である「明るい豊かな社会の実現」に向け力強い意志を持ち運動を展開していけば、道のりは遠くとも一歩一歩近づくことだけは確かである。
前を向き地域の未来を語り、堂々とJAYCEEとしての王道を歩んで行こう。


2016年度 基本方針