理事長所信
はじめに
私たちは今、どのような気持ちで人生のひとつであるJC活動・運動をおこなっているのだろうか。青年らしく真っ直ぐ未来に向かって挑戦をしているだろうか。言い訳をしながら過ごしていないか。自身にまずは問いてほしい。入会した時の条件、現在の境遇、自分にしかわからない悩みもあるだろう。しかし、JCに入会できて仲間と共に過ごす事のできる素晴らしい時間を大切に使ってほしい。この貴重な時間やお金を使っているのは自身の成長の為であり、学び得た財産はやがて家族、会社、そして郷土へと伝播していくことに繋がる。故に誇り高い会員なのだ。終戦後、焼け野原となったまちを立て直し、豊かな日本へと築きあげた先人達、私たちと変わらぬ青年たちが、想像では計り知れない本気の心で行動し、未来のまちを考えながら次世代に想いを託したはずだ。今一度考えてほしい。常に広い視野で高い志でJAYCEEを追求しよう。
進むべき道へ夢を語ろう
まちの未来を考え行動していくには何が大切なのか、私たち自身が夢を見なくてはいけません。「それは無理だろう」と言われても、そんな声に耳を傾けてばかりいては何もできません。大風呂敷を広げて私たちの住み暮らすまちが、どのように変わることが大切なのか、どう変われば活気ある豊かなまちへと繋がるのかを一人ひとりが真剣に想い描き、熱くぶつけ合い議論していくことが必要です。
共助
青年会議所は20歳から40歳と年齢制限があり未熟な人間、即ち青年の集まりです。
この在籍期間というのは、家族、仕事、また趣味などにも力強く打ち込める期間であります。そこにJCという柱が一本入ることで、更なるバランスを保とうと努力します。全てに対し真剣に打ち込めるからこそ、無駄にはできない時間が生まれ、周囲に対しては心から感謝し、人としての温かみや寛大な心が育ち、自身の器を大きくすることができます。また、青年だからこそ情熱のある強い行動力に結び付くと考えます。簡単に妥協をせず、有言実行できる要因がこの在籍期間にあります。この要因こそがJC活動・運動を遂行していく中で、失敗しても他人のせいにせず、素直に謝りすべては自分の問題として受け入れる勇気と、寛大な心を身に付けることができるのです。成果が出た時には青年らしく心から喜び、そのプロセスはやがて大きな自信となります。大牟田JCの一員として何事にも励むことは自身の人間性を磨くことに繋がるのです。
未来の人財育成
次世代を担う子どもたちの育成は私たちの使命でもあります。子どもたちが無邪気に遊び、笑う目はとても綺麗です。しかし、私たちの幼少だった頃を振り返ると、その光景は少なくなりつつあります。便利な世の中になるにつれて、地域同士の連携が希薄になっている気がします。たくさんの子どもたちに事業を通じて機会を与え、ひとの温もりを感じてもらうことはJCならではの教育だと考えます。学校の勉強では教えてもらうことができない部分を、子どもたちに伝えて、小さな気づきから新しい発見をしてもらうことは、未来に大きな奇跡を生み出します。無限大の可能性を秘めている子どもたちの人財育成はJCとして果たすべき務めです。
まちづくりの相乗効果
少なくとも会員一人ひとりが必ず組織に属しています。その最小単位が家族です。家族という組織が人間形成のいちばん基本になる組織です。この組織から各会員は大牟田青年会議所という組織に集います。また、ここから市民のたくさんの方々と繋がりを作ります。ひとは一人では生きてはいけません。常に誰かと協力をしながら生き抜いてまいりました。それと同様で、様々な団体などとうまく連携することが、まちづくりを進めるうえでも重要だと考えます。どんな英雄でも一人では英雄にはなれません。また、一人では何もできません。如何に、他者と手を取り合い行動するかが大切だと考えます。各種関係団体や行政の考えなども十分に理解したうえで、10年先のビジョンを描き、まだ現状では誰も気づかないことや、目に見えない部分を私たちが率先して企画・立案しリーダーシップを執って、まちづくりの相乗効果に繋げることが大切です。
組織の活性化
誰かに必要とされることは、人間として幸せなことであり、そのような環境で自身を磨きあうメンバーが集う団体は、ひととして、組織としての魅力に溢れます。ここで言う誰かに必要とされることとは、他団体や行政にお願いされて行動する団体ではなく、子どもたちや市民の一人ひとりに愛される団体であることです。新しい仲間を増やしていくことはJCが存続するうえでも必要不可欠であり、会員の拡大は最大のJC運動でもあります。しかし、これだけの先輩諸兄の絶え間ない歴史と功績を以てしてもまだまだ市民の皆様からの認知度は高いとは言い難いです。現状の課題でもある会員の質、会員の数の向上を図るには、まずは、私たちが成長することを続けなくてはなりません。英知と勇気と情熱を兼ね備え、市民の皆様から格好いいと感じていただける青年になること。つまり、私たちの手で会員の開発を推進しなくてはいけません。その延長線上に会員の拡大もあると考えます。輝いているひとにしか、ひとは集まりません。そのような組織に私たちで変化し、市民の方々に広く認知されたとき、現状の課題を克服し組織の活性化に繋がると確信します。
終わりに
たくさんの方々から支えられて、私たちは生かされている。先輩諸兄が「明るい豊かな社会の実現」のために汗と涙で63年間繋いできたバトンを握ることが出来たのは、家族や会社のご理解、そして自身ではまだ気付いていない多くの方々のおかげである。だからこそ感謝の気持ち、敬う気持ちを決して忘れてはならない。叱咤激励を受けながら幾多の壁にぶつかり悩むこともあるだろう。しかし、青年らしく謙虚に失敗を怖がらず盛んにJC活動・運動を行うことは当然のことではないだろうか。永続の理念である
「明るい豊かな社会の実現」に向け、勇気を持ち自ら決断し挑戦していこう。
私たちの未来を心豊かな社会へと築き上げるために。